よつ

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴのよつのレビュー・感想・評価

4.3
アングラで絶大な人気を誇る匿名音楽家の正体は、鬱病の吸血鬼。
もうこの設定で勝ってる。

耽美主義の象徴のような映画。
ティルダ・スウィントンとトム・ヒドルストンの2人が醸す退廃的かつ高潔な雰囲気は吸血鬼そのもの。

「雰囲気だけ」とも言えるのかもしれないが、ここまで洒落た世界観を作り上げただけで素晴らしい作品だと思う。

実際に不死の吸血鬼がいたら、本作のように人間を軽蔑しながらも人目を避けて平穏に暮らしているのかも。
よつ

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