映像は良いけど、音楽と脚本がいまいち。
冒頭のマジックはキャラ描写として秀逸。一発で、腕はあるのにうだつの上がらないマジシャンだと伝わる。大泉洋、流石の芸達者ぶり。
この場面以外も、映像の質感が良い。ムードがあって、特に野原の場面の緑の色が濃く、郷愁を誘われる。
ストーリーは正直、ご都合主義。過去に行ってすぐに重要人物と出会いまくる様は、何か人智を超えた物語上の仕掛けがあるのかと考えたが、別に無かった。
また、大泉洋のマジシャンとしての成長も辻褄があっていないよう感じた。
あと、女性の描き方に倫理的問題を感じた。「命を失うほどの母性」を盲目的に肯定しすぎていて、人格が無視されすぎている。
要所要所で音楽が大袈裟に鳴るのだが、正直うるさかった。その割に、映画終わった後に何のメロディも思い出せない。
