沈

スーサイド・ショップの沈のレビュー・感想・評価

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)
3.5
自殺禁止国で自殺用品の販売を経営する家族の話。末っ子のアランは家族の中では異質で、いつもニコニコ笑いポジティブ思考の持ち主。家族の仕事や社会の暗さに疑問を持ち、明るい仲間達と動き出す。非道徳な悪徳商売一家なのかと思ったけど、人助けと称して自殺を援助する側のミシマやルクレスも精神が摩耗してたり過労で苦しんでたり、価値観が歪んでるのかと思いきや末っ子アランののプレゼントで喜ぶ陰気な姉マリリンや健気に病床の父を看病する兄ヴァンサンみてると意外とマトモなのかなと思った。コミカルに描かれてるけど、ビニール袋で死ぬホームレスが妙にリアルに見えて怖い。「暗い日曜日」をポップに表現した印象でした。一部、自殺描写以外の成人向け表現ありなので背景注意。ラストがちょっと展開巻きすぎなのが残念。″不平を言うな、幸せに気づくのだ″
沈