くじら

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!のくじらのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 Blu-rayで鑑賞。映像特典のメイキングでは出演俳優さんたちのコメントが豊富で映画への理解が深まりました。あと、他の俳優さんへのコメントも結構あってよかったです。まさか社会派SFコメディとは思わなかった…さすがイギリス🇬🇧

あらすじ
 久しぶりに故郷に帰った5人の中年が青春時代達成できなかった飲み屋ラリーを再現することに。しかし自分たちの変化以上に感じる違和感…なんと町の人が別の物に入れ替わっていたのだった…。ゲイリー(サイモン)たちはかつての輝いていた自分の姿のコピーに入れ替わられ地球外知的生命体に支配されるかどうか、選択が迫られる。
 青春時代に取り残されたゲイリーや依存症、スタバ化、中年の危機などをほの暗いコメディタッチで描く作品。

感想
 アンディ(ニック)がキャラもアクションも最高。めちゃくちゃなゲイリーの描き方とか言葉が通じないアホさ加減も、言葉選びも楽しい。
 ゲイリーが嘘をついて何度もアンディを傷つけて怒らせていて、それでもアンディはゲイリーを見捨てられないところがいい。ゲイリーがその馬鹿さの裏にずっとパブのラリーに拘って縋り付いている心の脆さが段々現れていくのがいい。
 映像特典で知ったんだけど、ゲイリーはあの輝いていていた青春時代をずっと引きずってて、みんなで故郷に行く日、昔と同じ車に同じ服を着ているのは、彼がずっと過去に囚われていることが表現されているらしい。それなのに彼は過去の自分と入れ替わるより自由を選択し、偽物たちのグループのリーダーとしてバカをやって終わるのがいい。
くじら

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