こんな良い映画だとは思ってなかった。
一つ一つのショットの建物や人物の捉え方が本当に完璧かつ壮大なものになっていて、シネスコという画面サイズの完成系を見たような気がした。
歴史ものにおいて荘厳な建築を再現する作品は数多くあるが、そこに住む人間たちの生活がこれ程まで馴染んでるものは見たことがない。これは画面における人物の配置はもちろんのこと、人間たちに親近感や愛着を持てるように芝居が設計されているからだと思う。
そしてこれらの要素がある上で、エンタメになっているというのが衝撃的。面白い映画なんです。
何よりも坂本龍一ら(やっぱり特に坂本龍一だけど)の音楽が本当に良かった。適切に流れることで、気づいたら溥儀に感情が乗っかってしまっている。
すごい映画でした。
