かたゆき

フローズン・グラウンドのかたゆきのレビュー・感想・評価

フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)
2.0
「奴は、羊を狙う狼のように次の娘に迫っている。そして犯し、必ず殺す。娘たちには一刻の猶予もない。だから、部長、捜査令状をくれ、今すぐに」――。
1983年、アラスカ州。
何人もの娼婦が誘拐され残虐な方法で殺されて死体となって発見されるという猟奇殺人事件が多発していた。
そんな中、監禁されていた17歳の少女シンディが自力で脱出し警察署に保護される。
彼女の証言を元に、すぐに容疑者としてハンセンという男が浮かび上がるのだが、有力な証拠は見つからなかった。
そんな困難な事件を担当することになった、正義感の強いハルコム刑事。
捜査を進めていくうちにハンセンが犯人であるという確信を得ていく彼だったが、まるで蛇のように狡猾な犯人はするりするりとそんな捜査の手を潜り抜けてゆく。
やがて、とうとうシンディの元にも再び犯人の魔の手が迫るのだった……。
実際にあった事件を基に、刑事と猟奇殺人犯、そして社会から疎外され孤独に生きてきた娼婦の決死の攻防をスリリングに描いたサイコ・サスペンス。

最近、あまりにもトホホな作品への出演が相次いでいるニコラス・ケイジ&ジョン・キューザックという二大トホホ俳優が競演といういうことで、あまり期待せずに観たのだけど、結果はやっぱり「トホホ…」でしたね、これ。
実話を基にしたから仕方ないのかもしれませんが、とにかくストーリーが分かりづらい!
容疑者であるハンセンが普段何をしている人で家族関係がどうで心にどんな闇を抱えているのかさっぱり分からないから、こういう猟奇殺人モノに不可欠な要素“身も凍るような恐怖”が一切感じられず不満爆発!
事実を追うだけなら単にドキュメンタリーや再現VTRを見ればいいのだし、少なくとも映画という芸術表現でもって人様からお金を貰おうとするのなら、映画として最低限のクオリティは確保してほしい。
最後に表示される、実際に殺された少女たちもこれでは浮かばれないでしょうね。
かたゆき

かたゆき