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ウルフ・オブ・ウォールストリートのTKSDのレビュー・感想・評価

4.0
長尺を感じさせないすごい熱量でした。

クレイジーな証券マン(というかほぼ詐欺師)をディカプリオが見事に演じきっています。
冒頭から、マシューマコノヒー演じるクレイジー上司がクレイジーな掟をディカプリオに叩き込むところからもう面白い。

何度か出てくる従業員を熱っぽく煽るシーンは、危険な言動でありながら引き込まれてしまいました。

主人公が政治に興味を持っていたら怖い事になっていたかもしれません。幸いにして主人公は金にしか興味がなかったようで、金銭的被害にとどまりました。

主人公のその後がすごく気になります。

21ジャンプストリートで輝いていたジョナヒルが本作でもいい仕事をしていました。悪党にも人情あり。

もっとも、主人公はほぼ詐欺師なわけで、被害者側の描写はほとんどなく、美化されて描かれていることは否めません。というか、主役がディカプリオの時点でこれ以上なく美化されています😅

それでも、悪びれることなく欲望に忠実な男を描ききった本作はすごく面白かった。

シャッターアイランドに続き、スコセッシとディカプリオのコンビが鮮やかに決まった一作。
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