PARADISO

ウルフ・オブ・ウォールストリートのPARADISOのレビュー・感想・評価

3.5
2014年2月10日 劇場鑑賞終了。
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ。
彼等の5度目のタッグとなる本作は、実在の株式ブローカーであるジョーダン・ベルフォートの回想録をシニカルな笑いを多分に含んで描いた人間ドラマ。
若くしてウォール街の風雲児となった男の栄光と転落を、これまでのイメージをかなぐり捨てたディカプリオが、刺激的で狂気を秘めた熱演で魅せる。

(見た目にも)ジャック・ニコルソンに憑依されたかの様なディカプリオのエネルギッシュな怪演だけでも鑑賞する価値有り。
金とSEXとドラッグに塗れた狂乱の日々を過ごす主人公を体当たりで演じ上げる。
カリスマぶりを遺憾なく発揮する自社社員へのマイクアピールと、肉欲に溺れ捲るベッドシーンは必見。


とは言え、正直言えば上映時間3時間は少々キツかった。
クラック、コカイン、ルードetc・・・とドラッグは何でもござれ、イイ女と見れば手当たり次第にF○CKし捲るディカプリオの姿で笑える人は高評価を与えるだろうが、そこに乗り切れない人も少なくないだろう。
僕が観た劇場でも笑いの声が上がる事は無かった。
拝金主義者の卑しき姿を笑い飛ばせるかどうかで評価も変わってくる本作だが、観ておいて損はなし。
どん底に転落してもめげる事なく強かに再起を図るジョーダンのラストカットにニヤリ。
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