かたゆき

恋するリベラーチェのかたゆきのレビュー・感想・評価

恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)
2.5
なぜ君を愛するのか。それは君が君だからではなく、君といる時の自分が好きだから――。
70年代から80年代にかけて、天才の名を欲しいままにした実在のカリスマ・ピアニスト、リベラーチェ。
常にきらびやかでゴージャスな衣装を身に纏い、絢爛豪華なリサイタルで人々を魅了する彼には、誰にも言えない幾つもの秘密があった。
一つは生粋のゲイであること、一つはカツラであること…。
そんな彼にひょんなことから気に入られたバイセクシャルの美しい青年スコットは、彼からの猛アプローチにより、専属秘書という名目で住み込みで働くことになる。
リベラーチェの豪邸で、まるでペットのように何不自由ない生活を送ることになったスコット。
だが、長い時間を共に過ごしていくうちに彼らの愛とプライドと憎しみは複雑に交錯してゆく……。
実在した天才ピアニストの赤裸々な私生活を、ソダーバーグ監督がマイケル・ダグラス&マット・デイモン主演でゴージャスに映画化した男と男のラブストーリー。

いやー、まさかこんなにもM・ダグラスとM・デイモンの濃厚なキスシーンどころか、けっこう激しいラブシーンまで見せてくれるとは…。
べつにゲイの方に特別な偏見とかは持っていないのだけど、生粋のノン気である僕としては、ここまで野郎たちのケツを見せられると正直途中でお腹いっぱい感が(笑)。

とはいえ、そういうのを抜きにしても、これって(実話を基にしたから仕方ないのかも知れませんが)あまりにもオーソドックス過ぎやしません?
男同士という特異な関係を取り除いたら、後には今まで散々作られてきたスーパースターの内幕を描いた凡百の伝記映画と大して変わらないと僕は思ってしまいました。
それに、リベラーチェの絢爛豪華なピアノコンサートシーンがもっと観れると思っていたのに、冒頭と後半にちょびっとだけって…。
うーん、物足りん!
かたゆき

かたゆき