ホラー映画好きの桐子

武器人間のホラー映画好きの桐子のレビュー・感想・評価

武器人間(2013年製作の映画)
2.5
いやもうこれさ、ジャケットのデザイン、最高でしょ。
なにこの完成度、いい、いいね!
そのフォントも最高!

デザインにつられてフラフラと観てしまったんだけど、まさかのPOV。うおえ…酔う予感…。

予感的中だったのか、ハイブリッド脳味噌(発想がイカしてるすぎる)がいけなかったのか、なんだかもうさっぱりわからないけど、見終わった後は見事に具合が悪くなりました。なんで私、吐きそうなんだ。

映像はうまく作ってるなーって好印象。
戦時中のフィルムカメラ映像ってこんな感じだった気がするなあ、レンズ切り替える時のアレもいいなあ、ノイズはいるの、好きよー、とか、そんな感じ。
ところでアレは8ミリ?16ミリ?どっちカメラ?

武器人間の造形もあの時代にありモノ寄せ集めて作ったらこうだろう!いいぞいいぞ!寄せ集め感最高!
なんでそれとそれをくっつけた!とか、武器としてそれじゃ使い物にならねえだろうがよ!とか、突っ込みどころ満載、遊び心満載、の実験感、最高。
デキゴコロで思わず作っちゃったのよねー、ってものがたくさんあって、人間味溢れる非人道っぷり、よきかなよきかな、あー気持ちが悪い。

ジャケットにもなってるモスキートくんの造形、いいねえ。
たまんないよね、これ。誰か足払いしてみてくれよ。超不安定で安定してんの。油まいたら立ち上がることも出来ない子鹿になること必至。
プロペラくんも前方向にしか役に立たねえ。後ろがら空き。
顔面アイアンメイデンも機能が超ピーキー。
誰だよこんな面白い造形考えたの。平野耕太が大喜びしそうな造形ばっかじゃねえか。

口に入れた瞬間から不味くて、後味も最悪、映画だから面白い、気持ち悪いけど面白い。
こういう映画はこうでないとな、というお手本みたいな気持ち悪い映画。

悪ふざけが過ぎているという吹き替え版で、もう一回観てみることにする。しかし、とんでもないものぶつけてきたよね…。