すず

ぼくたちの家族のすずのレビュー・感想・評価

ぼくたちの家族(2013年製作の映画)
3.0
こういうときは笑おうよ


母が余命1週間と告げられ、壊れていた家族が、借金があることも発覚しさらにどん底へ。絶望のなかバラバラだった家族が悪あがきを開始する。

早見和真の[砂上のファンファーレ](未読)を基にしている。実体験らしいがどこまでがそうなのだろうか。



何てことない家族が母の病気により、隠れていた秘密がどんどん出てくる、出てくる。

お母さんに「あなた誰?」とか言われたら辛すぎて悲しすぎて会うのが怖くなる。

お父さん:しっかりしろよ!
長男(妻夫木):全部背負っちゃってワーってなるのわかる
次男(池松):みんなが沈む中、あんたが普通でいてくれることで救われたよ
お母さん:本音を吐露するところめちゃくちゃ可愛い

兄弟の対比が良い。池松壮亮が超良かった。お母さんが病気なのに、みんながどうしようって焦ってるのに、冷静で1番この状況に順応してお母さんとも接してる。けれどラストに見せる本心で、強がってたとこもあったんだな、兄思いなんだなと。最初の方はなにアイツとイラッとくる空気読まなさも最後にはコイツ好きになってしまった。

お母さんが好きな「家族」になってくれて良かった。
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