出世に燃える悪徳刑事の過去が明らかになるとき、男の嘲り笑いに悲鳴が混じる。
R18指定と知らずに観たため、ドラッグ・酒・性欲におぼれるジェームズ・マカヴォイの振り切れたクズっぷりは実に不愉快でした(褒めている)。しかし臆病者の自己防衛の末路があまりに哀れで、誰か彼をこの地獄から救ってあげてと願ってしまう。。あの親子が主人公に寄せた純粋な信頼は、蜘蛛の糸になりえたろうになあ。
ラストシーン、静かに流れるレディオヘッドの名曲“creep”は主人公の心情そのままでしたね。クリント・マンセルのアレンジで歌っているCoco Sumnerとはどなたかしらと調べたら、なんとスティングの娘さん！ 魅力的なハスキーボイスに女性Vo.とすら思わなかったので驚きました。曲も相まって、最後に全て突っぱねて終わるようなラストは良かったな。
“俺のルールに例外なし！”
