とんかつ

her/世界でひとつの彼女のとんかつのレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.2
コンピュータ彼女に翻弄される男。自分が何をしたいと思っているのかも見失っちゃって可哀想な男。ホアキンはこんな役にもなれちゃうのか。

OSにここまで感情移入する時が来るとは。どんなに人間のように感じられようが、肉体を持たない事を許容しようが、産まれがPCなのは変わらない。だから立場上どうしようもない事なんだけど、セオドアからすれば、恋人に自分以外の男がいる事がシンプルに耐えられない気持ちも分かる。
でも浮気ではないんだよな。サマンサの気持ちを思うとやるせないのが伝わる。だからこそ最後の決断は切なかった。

ちょっと気になるところはあれど、まだそれ程AIが広まっていなかった10年前でこの設定なのだから、これくらいの解像度になるのは仕方ない。いや、将来こんな風になるかもしれないしなんとも言えないか。
スパイク・ジョーンズが声を演ってるキャラの口の悪さが可愛い。あのゲーム欲しいな。

オリヴィア・ワイルドの美しさ、エイミー・アダムスの可愛さ、ホアキンのちょっと情けない演技、うざったい程でっかい建物だらけの街並みが印象的。キャストが豪華で映像もさすがのものだった。
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