女

her/世界でひとつの彼女の女のレビュー・感想・評価

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
3.6
自分を理解してくれる人が
自分の好きな時に
自分に構ってくれる。
↑これがOSで僕の恋人♡
っていう映画ですか。そうですか。

いやー、素敵ね。素敵だけど。

人の温もりって何だろうか。
や、交際ってのは時々すごく煩わしいけど、この作品に出てくるコンピューターとのコミュニケーションは、なんとなく怖い。
これ、終始空しさを感じる作品だったのです。狙いなのか何なのか。

OSが欲のようなプログラムを身につけると、人間はリアルとよく似た世界に喜び、“関係”を深める。でも“興味”以上の感情が生まれた頃から、この関係に微妙な距離ができ始める。
え、これ恋愛なの?なんか、恋愛ってこういう感じだったっけ?
…これ、冒頭のテレフォンセックスと似てるよね…ズルイよね?なんか人間ってずるいよね?←

そもそも主人公の職業、悲しすぎるよね?代筆?やけに説得力ある世界だったけど、こんな近未来、あたしは嫌だよー。結末も、なんか腑に落ちないよ…。

あ、でもでも映像がかなり素敵で、心地よかったです!主人公のハイウエストファッションも、控えめながら主張していて良い。そして何よりも、元妻との回想シーンが好み。というか元妻が好み。
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