彼女

her/世界でひとつの彼女の彼女のネタバレレビュー・内容・結末

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

「声だけの君と出会って、世界が輝いた」

SFではなく、愛情と孤独と生き方について考える映画。

近未来、都会、ビル群、夜景、黄昏時、寂しさ、静かな映画が好きな人は絶対に見てほしい。映像も音楽も美しいので。

そして、仕事の後は即1人になりたい人にもおすすめします。

スカーレットヨハンソン、林原めぐみ、両方素晴らしかった。
セオドアも声を頼りに恋愛をしているわけだから、個人的には初見は吹き替えで見て、内容を覚えた後にスカヨハを堪能すると良いと思った。。。(私は英語が聞き取れないので字幕を読む必要があったため)


以下ネタバレ。好きなシーン
「時々思うんだ、僕は一生で味わう感情を味わってしまい、新しい感情はもう湧かないかもと。ただ、味わった感情の劣化版だけ。」
「少なくとも、あなたの感情はリアルよ。」
「この感情はリアル?ただのプログラム?」
「僕にとってはリアルだよ。」

「どんなふうに触れるの?」
43分〜朝、至高。
演出が美しすぎる。
そこから畳み掛けるように海に行くシーン。
車窓も、サマンサの作る音楽も素晴らしかった。

サマンサと過ごしたことで、決意したセオドアがキャサリンと会うシーン。これまでのすれ違いの回想シーンがとても辛かったので、あの美しすぎる陽だまりの中、セオドアから書類を受け取って速攻サインを始めるキャサリンに胸が締め付けられた。セオドアに感情移入が止まらない。

「人生は短いわ、生きてるうちに謳歌しなきゃ、喜びを。」

見るたびに追記してしまいそう。
彼女

彼女