こそめ

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語のこそめのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

正直1回見ただけでは理解が追いつかないところもあった。
アニメ本編を見た際、「ほむらがまどかのために繰り返した時間が無駄にならなかった(ほむらが因果律をまどかに束ねたお陰でまどかは力を得て魔法少女と魔女の歴史を終わらせることができた)」ことがまどかに対する救済だったと思っていたのだが、まどかにとってはそうではなかったこと、そしてアニメ本編ではあんなに美しく描写されていた「ほむらがまどかを想う気持ち」が今回の映画では「ほむらが『まどか』を維持したいという執着(まどかの意思は尊重されない)」というエゴに変化し、円環の理の一部をちぎって世界を書き換えるにまで至った。アニメ本編で、ほむらは救済されていなかったのだ。
ほむらが円環の理をちぎった際、なんという想いの強さなんだ……!と思ったが、よく考えたらまどかに因果律を束ねたのはそもそもほむらなわけで、確かにまどかが円環の理となったのはまどかの意思の強さあってこそだが、それだけの力はほむらが与えたと言っても間違いではない。まどマギという作品は、ほむらの話なんだな……ということを思うなどした。
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