くりふ

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語のくりふのレビュー・感想・評価

4.0
【セカイを閉じる少女王 】

これ劇場行きました。入場者特典でフィルムもらいました。…一瞬、人としてイケナイ場所に踏み込んだ気がしましたが偏見でしょうか?

映画は面白く、冷ややかな力作でした。

前作を受けたほむらちゃんの回答編ですね。だからTV版…ほむらの蓄積…を知っておいた方が共感できると思いました。

まず前半はオールスター戦でファンサービス風ですね。マミの乳とかもね。

しかし萌えキャラのデザインが、アクション含めたこれだけハードな展開になって来ると耐久限界ギリに感じた。それだけ作品のポテンシャルが凄いってことだろうし、アニメでこんな感覚を受けるのは珍しかったです。

そして中学生のほむらちゃん、「ともだちだけのセカイ」の中で、これだけ異常なことを独り、延々延々延々続けて来たのだからそりゃ歪むしこじれるでしょ。素直にそう感じたので、こうなる展開は理解できました。

映画として、精神的な柱の部分では納得。が、最後にセカイの仕掛けが明かされる段で、理が先に立ってしまって感情が追いつかない弱点も感じた。もっと噛み砕けたと思う。まあ「絵に描いた餅」だと納得した上での話ですけどね。

ほむらの「最終形態」は紋切型ぽく収まっちゃって驚きはなかったですが、彼女の、もんのすごい蓄積の上で孕んだ想いは納得できるものでした。

本作、外伝のように見えて実は本道だったんですね。次が続くのかわかりませんが、このセカイ、作り手次第でまだまだ、器を大きくできそうな気はしました。

<2014.6.20記>
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