puppypero

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語のpuppyperoのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・色んなものを履修してないとフルで理解するのは難しいので、そこをどう考えるかによって評価が分かれるタイプの作品な気がする(今作に限らずまどマギ自体)。
そういう伏線とかオマージュとか隠喩とかが好きな考察タイプの人間にはウケるし、そうでない人には「めんどくさ、、、」と捉えられてしまうのはたぁ仕方ないかな。

・本編では魔法少女同士の共闘シーンってほぼ皆無と言っていいので、見たかった組み合わせが見れるオールスター揃い踏み公演的なアガりは単純にあるよね。特に杏子×さやかなんかは(この世界自体の虚構性とかが分かってたとしても)胸熱。

・やっぱり仮面ライダーから多大に影響受けている人なだけあって、
戦い続けないといけない、且つ別の意図で仕組まれたシステム(龍騎)なのに、戦い続けることで最終的には倒すべき敵、悪になってしまう(クウガ、ブレイド)っていうオマージュ全開なテーマ。
制作時系列的には後だけど、希望と絶望をめぐる話、という意味ではウィザードにも似てるかな、と。

・ガンカタ風シーンは上手くアップ画多めにすることで、アニメだと地味もしくは突拍子もなく見えてしまいがちなアクションシーンに派手さと緊迫感を出してる感じ。

・最終的なほむらの選択については、正しいとも悪いとも断じることが難しいバランスで描いてるのがいいバランス。
もちろんその前にまどかが心情吐露する(みんなと離れるのはさびしい)シーンがあるけど、「いや本編ラストのまどかの選択は、そういう色んなものを乗り越えて、それでも出した結論・願いなんじゃないの?それを蔑ろにするのは正しくないのでは?」とも取れるし、
円環の理からまどか個人の人格を分離して、それでどちらもうまくいくならそれはそれでよくね?という気もするし。

・真に「他者のため」なんて行為は存在するのか?自己満足/エゴが全くない行為というのは存在するのか?
っていう問いかけになってる気もする
puppypero

puppypero