このレビューはネタバレを含みます
建物や小物のプラスチックみたいな、ちょっとチープな質感がツヤツヤしていて好き。サイズ感が狂った島の荒唐無稽な風景はセンターオブジアースみたいでワクワクした。
ただ、食べ物に命が宿った「フードアニマル」という概念には戸惑う。
チーズバーガー蜘蛛とか、バーガーの中にある肉はもともと牛という別の生き物だし、チーズだって牛の乳だし、レタスだってトマトだって命ある植物だし、でもそれが蜘蛛って、どういう…?そういう動くハンバーガーに食われたところで何、ただバーガーに包まれるだけじゃ…?みたいな余計な部分に引っかかってしまった。
トイストーリー4での野良おもちゃ、野生のおもちゃ的な概念の難解さに似ている。
さらに言えば、フリントやサムたちがフードアニマルたちを殺さないでおくことにした決め手は「意思の疎通ができていいヤツらばっかだから」だけど、それだって随分勝手な話だ。
ふだん私たちが食べている野菜だって果物だって「生き物」なのに、それだと相手が話せないなら殺していいってことにならないか?
なんだかな。子供向けなのにこういう主張は悪影響じゃないかな。
前作で見事だった伏線とその回収も今作ではぜんぜん無く、なんだか拍子抜けだ。
テリー・クルーズとアンディ・サムバーグのブルックリン99コンビの声には満足。シーズン11早く観たい!