珍しい京劇の世界を舞台にしたアクション映画
京劇のドラマならあるけどこんなガチンコ対決になるとは…（笑）

ストーリーとしては正直復讐は復讐を呼ぶというストーリーなので師匠の元に奪われた看板を平和的な手段で取り返して持って帰るみたいなものを想像してた僕にとっては正直肩透かし感は否めなかった
主人公たち義兄弟が片方の人気に嫉妬して…みたいな展開になると思ったら嘘情報に踊らされて殺し合いをさせられるだけで結局ず〜っと絆は揺るがないままだったっていうのももう少し変化が欲しいと思った
あと師匠をあんなに慕ってたのに約束全然守らないのもなぁ…

それでもアクションはとてもいい感じ
ウェポンバトルメインで京劇の格好したまま戦ったりするものの見応えはすごいある
武術指導は洪金寶なのでそれも納得
更に元彪vsユーローグァンという美味しい対決も見られて大満足！

主演の二人もかっこいいのでジャケとは違い暗い話ではあるものの中々面白い一本

【中国の京劇ふうチャンバラ？】

中国の清朝末期、上海が外国の租界になっていた時代のお話。

京劇の剣劇スターが、別の系統の京劇剣豪スターから挑戦を受けるシーンから話は始まります。

私には予備知識が欠けているので「？」だったのですが、京劇の剣劇スターが実際に剣が強かったり、系統の違うスター同士が剣で実力を競うということが実際にあったのかどうか。それとも単なるフィクションなのでしょうか。日本の時代劇で言えば、流派の違う武士が別の道場に殴り込みをかけ、その道場で一番強い剣士に勝ったら看板をいただく、みたいな筋書きから始まるということです。

ともかく、そこで負けた側の弟子２人が後日成長してから、かつて自分たちの先生を負かした相手に復讐を行う、というお話がこの映画のメインになる筋書き。

そこに美女が絡んだり、兄弟弟子同士の感情のもつれ、はては清朝末期の皇帝への復讐譚まで入り込んでいて、よく分からない部分もありました。

だけど、映画としては面白いんですよね。いかにも映画ちっくなシーンや筋書きで固めているからでしょう。ヒロインも私好みで可愛いし、あまり深く考えないで楽しむべき作品でしょう。

功夫映画では あるあるの復讐モノだけど、そればかりではなく ミステリーぽいドラマ要素や恋愛要素もあり、なるほど～という感じだった。基本的には役者同士の手合せ(観客がいる)なので、京劇衣装のまま殺陣を披露しているのが良かった。終わってみれば舞台以外で人は結構死ぬけど。。
ジャケットがアイドルぽいというか、少し恥ずかしい感じですが ストーリーはなかなか暗めでした。

#功夫