・ジャンル
POVホラー/ファウンドフッテージ/オムニバス
・あらすじ
1. 「Tape 49」
浮気調査をし、対象をゆすったりといった活動で生計を立てる私立探偵のラリーと行動を共にする恋人のアイーシャ
2人はとある女性から失踪した大学生の息子カイルを捜索依頼を受け彼が暮らしていた家へと向かう
当然そこには誰もいない様子だったが中には積み上げられた無数のテレビと大量のビデオテープ、そして彼のPCが残されていた
ラリーが調査をする間、PCのデータのコピーとテープの中身の確認を行うアイーシャ
しかしそこに収められいたのは俄かに信じられない光景ばかりで…
2. 「Phase I Clinical Trials」
自動車事故に遭い片目を損傷した男性ハーマン
彼は医師に義眼を取り付ける手術をしてもらうのだがそれは普通の物とは少し違った
義眼には録画チップが内蔵されており彼の観た物全てが記録される
無償で手術を行う代わりに医師はそのデータが欲しいのだという
ハーマンは渋々それを受け入れ日常に戻るのだが早々に異常が起こり始めた
死者と思しき存在が見える様になってしまったのだ
そしてそんな彼の元に同じ病院の患者であるクラリッサという女性が訪ねて来る
彼女はかつて難聴を患っており人工内耳を付けたそうなのだが彼と同様に死者の存在を感じており警告にやって来たのだった
視覚と聴覚、それぞれ異なる感覚で死者に取り囲まれる中で彼女の読み通り惨劇が巻き起こる…
3. 「A Ride in the Park」
趣味のサイクリングをしに朝から森の公園へとやって来た男性マイク
彼の目の前に恋人を助けて欲しいという女性が現れる
しかし間も無く彼女自身が吐血、気付けば不気味な集団が迫って来ていた
やがて女性も集団の様に怪物と化しマイクを襲い…
4. 「Safe Haven」
遥々インドネシアへと“楽園の門”という新興宗教の取材にやって来たマリクと婚約者レナ、そしてクルーの一行
彼らは信者に“父”と慕われる教祖を説得し、人里離れた共同体でのインタビューや撮影の許可を得る
黒い噂の絶えない教団に慎重に踏み込んでいく彼らだったがやがて教祖や信者達は不審な行動を取り始め…
5. 「Slumber Party Alien Abduction」
両親が旅行に出かけ家に残された子供達
親の目から解放された事で長男ランディと次男ゲイリーは友人達と共に姉ジェンとその恋人ザックに悪戯を仕掛けていく
憤慨した2人がカメラを奪い仕返しをしていると外から異常な爆音が鳴り響き衝撃波が巻き起こる
やがてその主が姿を現すと彼らは人間ではなかった…
・感想
POV/ファウンドフッテージ/モキュメンタリー強化月間DAY-23
昨日鑑賞を開始したPOVホラー系オムニバスの代名詞である「V/H/S」シリーズの2作目
ストーリー、ゴア描写、演出など全てにおいて前作よりもかなり良くなっていた！
特にゴア描写は極めて容赦がなく当たり前の様に内蔵は出て来るし人間が爆散するしゾンビも出て来るしで見応えあり
内容の目新しさという面でも比較的前作より進化していて中でも好みだったのは2本目と4本目
2本目は目の手術により死者が見える様になる、という設定に関しては「THE EYE」(未鑑賞)と似通っているもののオチが個人的に好きだった
死者が極めて凶暴に描かれていながら悲哀を少し覗かせる物だったのが良いし義眼を自ら取り出そうとする場面もしっかりグロい
惜しかった点はせっかく視覚と聴覚それぞれ異なる感覚で死者を感知する2人がメインなのに上手く連携させられてなかった事
そこさえちゃんとしてればもっと面白く出来たと思う
4本目は分かりやすく人民寺院を思わせるストーリーで同様にそれをモデルとした「サクラメント」に近しい部分はありつつもそこに悪魔崇拝を絡めていたのが斬新で良かった
オチも全作品の中で一番面白い裏切りでその後が非常に気になる内容
何なら普通に1本の映画に出来たんじゃないか？と
途中の痴話喧嘩がしっかり伏線になっていたのも巧い
そして特に面白かったのがその2本というだけで他もつまらなくはなかったし良い意味でバカだったり悲しかったりで悪くなかったのもデカい
また今作で何より良かったのは全体の軸となるビデオ鑑賞者達を描く序章とインタールード、最終章がちゃんと面白かった点
前作もつまらなくはなかったけど単なる繋ぎの域は超えていなかったのでそれに比べれば割と満足の出来だった
他の方のレビューを読むと今作が最も過激という事だけどゴア描写よりジメッとした恐怖や狂気の方が個人的には好みなのでそっちの面で強ければ楽しめそうかなぁ、と
そこに関しては期待薄ではあるけどちゃんと面白いと良いなぁ
あと今作もちゃんとおっぱい映画で非常に有り難かった
ありがとう女性キャストの皆さん(2回目)
