イタリアを代表する4人の監督によるオムニバス。「デカメロン」で知られる中世イタリアの作家ボッカチオをモチーフにしたコメディです。監督も女優も贅沢すぎる♪
ヴィスコンティのコメディが気になって借りました。一番好きなのは2話目のフェリーニ作品。
全編、女優を観てるだけでも眼福。
フィルマの表示は165分ですが、204分の完全版を観ました。1本60分弱×4本と長いので、1本ずつ時間をおいて鑑賞。これをまとめて観ちゃうのはもったいないぐらい。
●第1話「レンツォとルチアーナ」
マリオ・モニチェッリ監督
マリサ・ソリナス主演
社内結婚を隠す男女のコメディ。お昼時間に結婚式挙げたり、なかなか2人きりになれなかったり…。小柄なマリサがとても可愛い。初めて見た女優さんでした。
当時のイタリアの社内やプールなどの普通の光景や可愛い車、ファッションを観てるだけでも飽きない。
当時は日本で今作のみ削除されて上映されていたとのことです。
●第2話「アントニオ博士の誘惑」
フェデリコ・フェリーニ監督
アニタ・エクバーグ主演
猥せつなことが大嫌いなお堅い博士。ところが、家の前にたわわな胸のアニタの巨大ポスターが立てられて大騒動に。
アニタがポスターから抜け出して博士をメロメロにしちゃう!ウルトラマンサイズのアニタにウケました。楽しかった〜♪
バカバカしいことを真面目にやるフェリーニらしさ満載の映像。ラストの天使ちゃんも可愛い♡
●第3話「仕事中」
ルキノ・ヴィスコンティ監督
ロミー・シュナイダー主演
ヴィスコンティにしては珍しいコメディタッチの作品。娼婦と遊んでいることが資産家の父を持つ妻にバレて、銀行を凍結されてしまう夫。タイトルの意味が後でわかって、なるほど〜となる。案外、深いし、切ない。
ロミーの美しさ全開。子猫とたわむれるロミー、シースルーガウンの色っぽいロミー、シャネルスーツのロミー、入浴するロミー、涙を流すロミー。可愛かった〜!
調度品がリッチなのは、いつも通り。ヴィスコンティ様は手を抜きません。
●第4話「くじ引き」
ヴィットリオ・デ・シーカ監督
ソフィア・ローレン主演
移動見世物小屋の射的場で働くゾーエは、自分がくじ引きの景品になり、客を集めている。当たったオジちゃんは大喜び。しかし、若者と恋に落ちたゾーエはくじ引きの景品になることをやめる決意をする。
ソフィア・ローレンの豊満な胸に視線クギづけ。勝ち気かと思えば恋をして可愛くなる、ソフィア・ローレンを愛でる作品。結局は若いイケメンが彼女を仕留めます♡
イタリアの庶民の明るさがいいな〜