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サタンタンゴのtubure400のレビュー・感想・評価

サタンタンゴ(1994年製作の映画)
3.5
観てみたいけどDVDとかにもなりそうもないし一生観れないんだろうな…と思ってたら普通に映画館でやってたので観てみた。

7時間強の上映時間ということで覚悟はしていたけど、やっぱり段々頭が痛くなってくるし、お腹は空いてくるし、そんな中登場人物が豚足入り豆スープとか、お手製のピクルスとかを美味そうに食べる様子を延々長回しで見せられるのは相当キツい。特に刑事2人が調書?みたいなのをまとめているシーンは長いし、観ていて何も楽しくないし、ちょいちょい上司が豆菓子みたいなのを噛み砕くのが本当に腹立たしかった。2,3回寝落ちした。

ストーリーは社会主義崩壊前夜の寓話というような感じらしい(全然わからない)けれども、ストーリーうんぬんというよりは悪い夢のようなシークエンスが断片的に脳裏にこびりつくような映画だった。特に猫と女の子のシーンと、ドクターが出てくるシーンには目が離せない迫力がある。アコーディオンの音色が漏れてくる雨の中の汚い酒場、の情景がすごく不気味な魅力があった。けれども、総じてよく分からなかった。人生的に不必要な謎を背負い込んだような気持ちになった。
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