このレビューはネタバレを含みます
この女優さんもこの監督さんもまったく知らないけれど、亡くなった人のことを家族全員で語って、いない人のキャラクターを形作っていく。なんだかとてもいい。
どの家族でもできそうだけど、その人がどんなふうに家族の一部になっていて、その人をどんなふうに愛していたのか、が語られていく。愛、だねえ。と、最初はそう思っていたんだ。
ところが、父親は誰?という非凡なことが紛れ込んで、うーん、どうだろう。
自分の出生をハッキリさせたいのもわかるんだが、これどういう心境でみんなに協力してもらってだんだろう。よく父親とかOK出したよね。
それだけ母のことは過去になったから話せるし、フィルミングできるようになったんだろうか。それともあの母だし、まあそういうこともあるよね、的な?
愛溢れる家族だなあ、と思ったら浮気で、でも愛溢れる家族だなあ、という、揺り戻しになんとなくついていけなかった。
うーん、お話にはならないけど、あのまま通夜みたいなムードでよかったんじゃないの?