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子宮に沈めるのOperaのネタバレレビュー・内容・結末

子宮に沈める(2013年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

育児放棄というテーマを扱いながら、予想を超えるほどの衝撃を与えてくれた。
ホラー映画ではないのに、ただひたすら恐ろしいと感じるのは、現実に起こりうる出来事をリアルに描いているからかなと。こうやって育児放棄は起きるのだ。と
子供があまりの困窮のあまり、赤ちゃんは亡くなり(亡くなってもお姉さんの方は子供なので死んだかがわからない)食べ物が無くなったあまり、粘土を食べるシーンや死んだ子供を洗濯機で洗う場面はショッキングで、母親の精神状態が崩壊していく様子が痛々しいほど伝わってきた。生活の困窮から夜の仕事に手を染め、誰も救われることのない状況は観ていて心が締め付けられた。
登場人物全員が苦しみ、誰一人として幸せになれないという絶望感が、この映画をより一層深刻で忘れられない作品にしている。
人間の弱さや社会の歪みを見せつけられ、鑑賞後はしばらく言葉が出ないほどの衝撃を受けた。
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