オヨヨ

あなたを抱きしめる日までのオヨヨのレビュー・感想・評価

あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)
4.0
1950年代アイルランド。
10代で未婚のフィロミナは子どもを身ごもり、強制的に修道院に入れられる。働かされ、子どもは取り上げられてアメリカに養子に出される。
そして50年後フィロミナ(ジュディ・デンチ)は子どもを探し、会いに行こうとするが…

これ実話を元にした作品で、いまだに養子に出された子どもを探すことも出来ない人が大勢いる事が驚き。中世なのかと思ってしまう。

闇だらけなカトリック教会のおそろしさ。実質は人身売買と変わらないのでは?
宗教って名の下に人権も何もあったもんじゃ無い。
楽しむことが罪という考え方には共感出来ない。

フィロミナとジャーナリストのマーティン(スティーブ・クーガン)が渡米して息子を探しに行くのだが、インテリのマーティンと主婦のフィロミナの道中の会話がチグハグなのが面白かった。ジュディ・デンチってこういう市井の人を演じても説得力があるし、魅力的なのはさすが!

マーティンの感覚で見ていたので、ラストはちょっとスッキリしないが、フィロミナの心が安定なら、悪くはないのかもしれない。
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