オヨヨ

オッペンハイマーのオヨヨのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
3.8
歴史としての結果は分かっているけれど、その瞬間がやって来るのがおそろしく、そわそわしながら観ていた。時間が気にならない程終始緊張感があった。音響や音楽の力もあるかと思うが。

同時期にドイツや日本でも原子爆弾の研究は行われていたのだから、作る事イコール悪ではないにしろ、地球そのものを破壊しかねない物を生み出した人間の業。
そして、オッペンハイマー自身の業の深さを感じた。

実験成功の瞬間の歓声や炎の映像は残酷で恐ろしい。

人類の科学の発展の為、アメリカの為、ドイツに勝つ為、自身の名声の為、そんな様々な理由を付けて生み出してしまったこの力を、現在もほんの一握りの人が持っている事の恐ろしさ。

今後、だれもスイッチを押さないとは言い切れない。

一回観ただけでは理解出来ていない所も多いと思うが、
キリアンはオッペンハイマーの不安定な所とか、辻褄の合わなさとか、説得力がある演技だった。
妻役のエミリー・プラントもロバート・ダウニー・Jrもそれぞれ人間の嫌な所とか弱さを演じてたと思う。

他にもお久しぶりのジョシュ・ハートネットやケイシー・アフレッック、マット・デイモンなど豪華だった。
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