けんけん3号

ダブルフェイス 偽装警察編のけんけん3号のレビュー・感想・評価

3.8
続けて後編の本作を鑑賞。前編同様にポイントを押さえてしっかりリメイクしてる。特に織田と高山の過去の関係がしっかり描かれている。これでは犬になるのも仕方ないという感情が湧いてくる。本家にない末永とのエピソードもいい。高山の心の変化に大きく関わるの存在になり、高山が善人になりたい理由が分かりやすい。この流れの方が日本人には腑に落ちるだろう。森屋の西田先生との関係も淡く切ない感じで印象的。これが哀愁と絡まって、なんとも言えない気持ちにさせる。終盤から本家同様盛り上がる。封筒のシーンは全作共通でワクワク、ゾワゾワするし、さらに屋上からの展開は緊張感が凄い!そしてエレベーターのシーンは全作共通でショック!これが変わっちゃったら本家をリメイクする意味がないもんね。日本人は西島秀俊だから余計ショックなんじゃない?ラストは日本版のオリジナル。結局、頭が変わっただけで、織田の時より悪化したような雰囲気。高山のあの絶望の様は地獄であり、ノワール感が高まった気がする。後編も前編同様ドラマチックな作品に仕上がっている。前編、後編とも再鑑賞だが、個人的には充分楽しめた。