蘭奢待

ノスタルジアの蘭奢待のレビュー・感想・評価

ノスタルジア(1983年製作の映画)
4.2
とにかく映像に凝っている。全カットがアート。色調は淡くコントラストが低めだが、光と影の絶妙な演出。
大きな画面で世界観に浸りたいタイプの映画。
気に入りました。この監督の他の作品も観てみたい。
老人の住む神殿の廃墟のような部屋の壁には意味ありげに1+1=1と書かれている。これはジョージ・オーウェルが1984年で言う二重思考と同じことをあらわしているのか。本を焼くシーンもブラッドベリの華氏451度の独裁体制を思わせる。ロウソクの火を消さないで渡ることは西側に渡る事を指しているのかな?とにかく美しいが、とにかく難解極まる映画。
蘭奢待

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