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グランド・ブダペスト・ホテルのMeのレビュー・感想・評価

5.0
この映画は人望があって彼の周りに世界中の文化が自動的に集まってくるようなグスタヴという男性が中心のストーリーだが、このモデルは1930年代に大スターだっシュテファン・ツヴァイクという作家らしい。
そして彼の存在の影響によって世界中の文明文化がかつてのオーストリアウィーンに集まっていたことを表すかのようにホテルが華麗で芸術的に輝いている描写となっているらしい。(当時オーストリアはユダヤ系に選挙権もあり人権を認める法となっていたため、実際にユダヤ系の優秀な文明が集まりやすくなっていたらしい。)

このツヴァイクはユダヤ系だったため後にブラジルへと逃亡するが、そこで書いた”昨日の世界”を是非読んでみたいと思ったと同時に、
本作品の監督は若くしてツヴァイクのことを知り、彼の映画を作らなきゃと思ったそうですが、彼のおかげでその作家を知り、興味を持ち信念に触れたいと思う人をまた1人実際に増やすことに成功したようです。

可愛い芸術的な見た目に深い真剣なメッセージを秘めているこの作品は、まるっきり淡い色合わせで可愛いデザインの中に鋭器を隠したアガサのスイーツみたいだなと思いました🧁

https://miyearnzzlabo.com/archives/18434
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