通りすがりのアランスミシー

グランド・ブダペスト・ホテルの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

4.5
ヨーロッパの架空の国の架空のホテルを舞台にした群像劇。
徹底的に体温の低い話ばかり作ってきたウェス・アンダーソンだが、何かしらの心境の変化でもあったのかホロリとさせられる温かみのある物語に仕上がっている。
それでいてロングショットと左右対称構図を多用した体温低い系の演出は今まで通りで、体温の低い映像と温かみのある物語が不思議なマリアージュを果たしている。
同監督の(実写の)作品では最も見やすい映画かもしれない。