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ザ・イーストのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・イースト(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

環境テロリスト集団に潜入する女性の話。

まずは主人公が潜入する、「ザ・イースト」なる組織が面白かったですね。
腕を拘束した食事シーンは意表を突くものがあったし、残飯を漁るのも「ダンプスター・ダイビング」という政治運動の一つなんだとか。
彼らの言い分は一理あるものの、カルト集団的な危うさもあって、なかなか興味深いものがありました。

そんなザ・イーストが大企業にテロ攻撃を仕掛けるわけですが、この大企業の腐敗ぶりがリアル。
丁度、『DOPESICK』というドラマを見始めたので、アメリカの製薬会社の横暴ぶりはよく分かるし、水道汚染の問題も『華氏 119』で描かれていたので、これまたよく分かる。
薬にしろ、水にしろ、安全なら企業の人間が自ら飲んでみろ!と言いたくなるわけですが、そういう意味では胸がすく部分もありました。

最終的に主人公が環境テロリストになってしまう…というオチは賛否ある事でしょう。
ただ、こういう主人公の覚醒を描いた話は、如何にもブリット・マーリングらしいというか、『The OA』っぽいなと思ったり。
彼女自身がゴールドマン・サックスから映像の世界に目覚めた様に、この映画を通して、大企業や環境の問題に目覚める人が1人でも増える事を願っています。
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