真夜中

ザ・イーストの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

ザ・イースト(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

環境テロという自分がまったく知らない分野が題材でしたが、その世界に巻き込まれる主人公と半ば同化しながら、作品にのめり込むことができました。
もちろんテロ行為は容認されるものではありません。
しかしそれが人々に害をもたらす存在に対してだったら?という問題提起が映画の核で、単純な善悪で割り切ることのできない、いろいろと考えさせられる作品でした。
最終的に彼女は組織のリーダーをある意味で否定し、ある意味で肯定しつつ、自分なりの生き方を見つけ出します。


組織に潜入する過程があまりにもトントン拍子に行き過ぎてよくわからないうちに進行してしまったり、主人公が組織の理念に感化されてゆく過程に恋愛要素が絡んでしまうのがノイズに感じられたりと、映画としてはいろいろと気になる所も確かにあります。
しかし、こういった組織が実際にあり、大小様々な行動を起こしているという事実に目から鱗が落ちる思いで観賞でき、社会に対する視野を広げることができた、個人的にはとても意義深い作品との出会いでした。
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