Ayakashd

キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャーのAyakashdのレビュー・感想・評価

3.8
傑作だわぁーーー!!IWとEGを除いてよければMCU22作品の中で一番傑作かもしんない。これまでのMCUにはなかった、ポリティカルサスペンス。
最初のアベンジャーズ後、フェーズ2ではずっとバトルオブニューヨークの後遺症がシリーズを覆う。ソー、トニー、スティーヴ三者三様に、「全てが変わってしまった」ことを受け止めている。トニーは思いがけずPTSD。ソーは、九つの世界の平和を背負う重責に馴染もうとする。そして、スティーヴ。自分の存在意義に悩むスティーヴ。

そこへ来て、シールドの汚染が明らかになったこのウィンターソルジャーの物語。この、シールドの崩壊が、アベンジャーズたちにとって「シールドさえも信じられないのだ」という心理的な衝撃が、エイジオブウルトロン、シビルウォーの下敷きになっていく。スティーヴは、このウィンターソルジャーを経て完全に、反権威主義に転じる。一方でトニーは、バトルオブニューヨークにウルトロンの傷が癒えず、脅威をテクノロジーとパワーでコントロールしたい不安と欲求に苛まれることになる…シビルウォーの対立がもうここで、現れつつあるのだ…

ウィンターソルジャーが、というかルッソ兄弟が、MCUの文法を完全に変えたよね。ジェームズガンとかタイカワイティティは自由にやってるけど笑、主流の、このアベンジャーズの物語の文法を完全に変えた。というか、このウィンターソルジャーで、確立した。

ほんとに傑作なんだけど。まじで。

スティーヴのon your leftや、ペギーの過去には戻れない発言や、フューリーが現れた時に流れている曲。あー、エンドゲームが拾い上げた伏線を、改めて全部見返したい。ということで連休中に4回目のエンドゲーム行く確定。
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