スピルバーグの激突とジョン カーペンターのクリスティーンを足して2で割ったようなCARストーキング映画。なのにカーチェイスはゼロ >_<
でも最後はドキドキした。スタッフロールまで繋がって流れる音楽が「28日後」みたいな退廃的な曲調でそこだけ良かった😎

車で旅行中のカップルが、フレディみたいに顔が焼けただれた男に追われる話。
追ってくる、というよりは、なんとなーくついてくる、って感じ。

言葉があまり通じない土地、という設定なのだが、ヒアリング出来るのが基本彼女、場面によっては何故か彼氏、と入れ替わるのがすごく気になった。

こういう低予算ダメ映画あるあるだけど、登場人物、主に犯人の行動が意味不明。
目的がわからない、とかならまだいい。
全てが犯人の計画通りに進んだだろう直後、犯人自らがその全てをぶち壊しにきてしまうという意味のわからなさ。
計画達成直前で、自分への厳しさが出ちゃったのかなあ？

恋人とサンチアゴを訪れていたステファニーは、偶然女性とトラックの運転手が口論する現場に遭遇。思わずその様子を撮影すると…というストーリー。
異国の地で謎の殺人鬼と遭遇する男女を描いたサスペンスホラーです。
ステファニーと恋人エリックは目的地に向かう途中、トイレに立ち寄るが、先程口論していた女性も同じトイレ内でトラック運転手に襲われて殺されてしまう。気付かずにその場を去った二人は、途中立ち寄った街で些細なきっかけで口論になるが、そこにあの黒いトラックが現れて、という内容です。
旅行中のカップルがふとしたきっかけで黒いトラックを運転する殺人鬼に襲われるという「激突！」チックなB級サスペンスですが、主人公達カップルが殺人鬼と対峙して追われるのは後半20分になってからで、それまではエリックが浮気して関係が危機を迎え、この旅行でやり直そうと決めた主人公カップルの休暇旅行や、殺人鬼に弟を殺されて復讐に燃える警官ペドロの話が描かれます。ただ、合間合間に殺人鬼が物語に関係ない人達を襲って殺していく凶行が描かれるので、個人的にはそんなに飽きることなく後半まで見れましたね。
冒頭のペドロの弟カップルが襲われる所は雰囲気かなり良かったですね。基本的に首絞めて殺すのでゴア描写は全くないですね。殺した後にガソリンをかけて燃やしますが、その瞬間も画面外なので直接的に死体が燃えるシーンはないですね。
殺人鬼の黒い帽子に黒いツナギという全身黒尽くめの格好とケロイド状の顔は「バーニング」のクロプシー思わせていいですね。ちょっと離して撮るとマスクみたいに見えるので、無言で立ってる姿はちょっとだけ「ハロウィン」のマイケル彷彿しました。どうやら飲酒運転を行っているドライバーを標的にしているようだけど、その動機などが明確に語られることは最後までなかったですね。冒頭の記事に出てた夫婦の夫が犯人っぽいですが。飲酒運転のドライバーのせいで事故に遭ってあんな姿になったのか。
主人公カップルが殺人鬼に追いかけられる後半はそこそこ盛り上がりましたね。スペイン語話せるのステファニーの方なのに、パトカーに乗って逃げてる時に無線でスペイン語話せないエリックの方が助け呼んでたのは「オイオイ」と思っちゃいました。しかしペドロは前半で尺とって描いてた割には、トラックで跳ね飛ばされてアッサリ瀕死状態になるとは。最後に決めてくれましたが。
個人的にはまあまあ楽しめた作品でした。