かに座

ニーベルングの指環のかに座のレビュー・感想・評価

ニーベルングの指環(2004年製作の映画)
2.9
鍛冶屋の息子として育ったジークフリート王子が呪われた財宝を手に入れ、運命に翻弄されてゆく。
前後編に区切られており、劇場版映画ではなくテレビのドラマ作品だったのだろうか? 神話らしく突飛な展開でどんどん話が進みますが、心理描写が薄く地味に映ります。客観的にお話を楽しめる人じゃないとラストまでもたないかも。

ジャケットに違和感があったのですが視聴してなるほど納得、アイスランド女王ブリュンヒルデの生き様が見所でした。しばらく国から出てこないので、前半はほのぼのドラゴン退治を楽しみましょう。
後半は求婚の決闘、結婚式や初夜の攻防など女王の肉体的精神的な強さと卑劣な策略が対照的に描かれていきます。
古い神を信じ、愛のために生きた女王。求婚者をバッタバッタとなぎ倒し自分よりも強い男を待ち続ける…なんて情熱的なんだ! 人間臭く軟弱な登場人物たちの中でそれこそ神々しく見えました。
エンディングの王子達の会話が全て。
しっかし女ってしょうもねーな。。
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