「ウルトラマン」を手掛けた実相寺昭雄監督のデビュー作にして“仏教徒三部作”の第一弾。ATG配給。
カメラワークから何から何まで“クセ”の塊でもう少し見易くしてくれても…という気はしなくもないが、味わったことないようなクラックラする映像体験が出来ることは保証する。
誰かが“溝口健二がラリった勢いで作ったような映画”と言っていて納得(笑)
姉との近親相姦など性描写も一切手加減なしで、そのエロティシズムへの拘りから「膣(ちつ)掃除」の異名を奉られたこともある実相寺監督。女優のオーディションをする際にも「2万回くらいヤってやり疲れたような女が欲しい」と嘯いていたそう。
とにかく主演の田村亮の傍若無人さが突き抜けており、観ていて清々しさを感じさせる。