無常の作品情報・感想・評価

「無常」に投稿された感想・評価

むちゃくちゃしといてスーパー居直る田村亮が、お互いにただヤリたいだけなのにむっつりの坊さんを屁理屈で論破する深いのか馬鹿馬鹿しいのかよく分からない話。

ド下ネタのはずなのに圧倒的な画力で捻じ伏せられて驚嘆するしかないのだが、ラジオ体操のカウントで乳揉ますのはさすがにわろてもた。

散々パゾリーニやっといて最後のフェリーニみたいなオチなんなん。
Panierz

Panierzの感想・評価

5.0
快楽は涅槃にあらず、オルガスムそのものにある。ウィルヘルム・ライヒっぽく言えば何の障害もなく性的エネルギーの放出に耽溺することであり、それ以外は無である。
無常を受け入れつつ悟ることを目指すわけでもない。ブッディズムの「無」とニヒリズムの「無」を止揚した先にある死への意識。生きる意味などないが、人はやがて死ぬというただ一つの真理を見つめること。ヘシオドスの神統記におけるゼウスのごとく鯉の腹を裂き、古代インドの停止した時間を再開させる。それはバタイユの痙攣的な生の力の解放であり、終わることのないエロティシズムの啓示である。
こどもの日に鯉のぼりを揚げるノスタルジックな記憶とともに、階段をのぼるという日々の積み重ねに収斂していくラストは美しい。
八畳

八畳の感想・評価

4.2
『哥』に引き続き2作目の実相寺昭雄作品だが、相変わらず構図やカメラワークが良い。並みの監督なら一番の見せ場レベルの構図をバンバンやるし、しかもそこまでしてもくどくない
砂場

砂場の感想・評価

4.2
どこでみたのか忘れてしまったが、渋谷のヴェーラだったかな?
文芸風近親相姦もので超ローアングルの映像が印象的

ラストに大きな魚のオブジェみたいなものが登場し、ウルトラセブン感があった。
なかなかコメントするには難しい映画だったが、素直に思ったのは、社会的にいけない情事なのだけどそれでも美しい描写ばかりで、やらしい描写が少ないのにエロスがとても感じられるすごい映画だった。
ペイン

ペインの感想・評価

4.0
「ウルトラマン」を手掛けた実相寺昭雄監督のデビュー作にして“仏教徒三部作”の第一弾。ATG配給。

カメラワークから何から何まで“クセ”の塊でもう少し見易くしてくれても…という気はしなくもないが、味わったことないようなクラックラする映像体験が出来ることは保証する。

誰かが“溝口健二がラリった勢いで作ったような映画”と言っていて納得(笑)

姉との近親相姦など性描写も一切手加減なしで、そのエロティシズムへの拘りから「膣(ちつ)掃除」の異名を奉られたこともある実相寺監督。女優のオーディションをする際にも「2万回くらいヤってやり疲れたような女が欲しい」と嘯いていたそう。

とにかく主演の田村亮の傍若無人さが突き抜けており、観ていて清々しさを感じさせる。
20200322
TSUTAYAレンタル(渋谷)
143分

贅沢な作品だったと思う。

白黒映画の醍醐味が輝いている。

無駄な情報が一切なく、人間、風の音、風景と心の距離が一瞬で入る。

内容は近親相姦を取り扱っているが「そうなってしまった」と言う成り行きが分かるのが面白い。(怖いとも言えるが。)

善と悪について考えるとき、既存の教育観に囚われてしまうと勿論、これは悪である。
しかし、一対一でお話しするにはその様な価値観は正直紙屑程度の効力しか発揮しない。

利便性を求め現代の価値観は構築されているわけだが、「疑う」という想像力を我々が発揮させたとき、脆くも崩れ落ちるのが爽快、主人公もそれに気付いてしまっているので私は共感出来てしまいツボだった。

時間が経てばまた観たい作品かな。
ウルトラマンを手がけてきた実相寺昭雄氏の長編第1作。姉と弟の近親相姦と仏教の無常感を描く。

無常と言うより、異常としか思えないストーリーに拒否反応。

(東京国立近代美術館フィルムセンターにて鑑賞)
atsuman

atsumanの感想・評価

3.4
姉との近親相姦。
最後の歌と謎の鯉が微妙。
それまでのなんとも無常な雰囲気とバイオリンがいい。
いかにもATG初期の雰囲気。
俯瞰、仰角、移動にアップを斜め構図を入れながらの撮影、『第3の男』をも彷彿させる。
旧家の跡取息子が姉との近親相姦や、師事する仏師の妻との不倫を繰り返しながら浄土へ導くという僧侶の信仰を否定する主人公田村亮。
構図のインパクトと力強さはあるが如何せん長い。