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ブルージャスミンの女のレビュー・感想・評価

ブルージャスミン(2013年製作の映画)
3.4
得意のメンタルこじらせ系である。ふふ。今回は分かりやすく、診断されているレベルのやつですね。

『嘘つきは泥棒の始まり』…かな。
幼少期、誤魔化しの多かった私に母が繰り返し言っていた言葉。
皮肉だけど、うちのおかんの偉大なる助言からすれば、主人公のジャスミンも、“首の骨ポキっ”の旦那も同じようにカテゴライズされるわけです。

それでもってこの作品には『分かりやすい正義』がないのね。個人的には唯一の救いだったジャスミンの息子ですら微妙…。そういえば、ウディさんの「それでも恋するバルセロナ」もそうだったけど、英雄的登場人物がいない。めんどくさい人ばっかり!…老いてもなお、体力を使いそうな映画を撮るのなぁ、監督。
(ちなみに私の父は『正義は勝つ』が座右の銘…ウチの両親にこの映画は合わないかもね)
とにもかくにも、ブルームーンを始め、音楽が素敵で助かったよねー。

お金持ちだった頃と犯罪者の妻となった頃が行ったり来たりする構成は、そんなに目新しくはないけれど、その中でもやっぱり観やすい方なんだと思いました。

ケイト・ブランシェットさんの、身振り手振りと、発狂しかけながら見せるバッドばつ丸的な目が怖い。(ばつ丸は古いかしら)
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