Mako

ティーン・ビーチ・ムービーのMakoのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

前々からサントラが人気で気になってたけど、ミュージカル映画の中に迷い込む設定とロスリンチのおかげで歌唱シーンが凄く印象的。
元気が出るし、見終わったあとも楽しい、夏に見るにぴったりの映画だった。


夏に出会ったサーフィン好きのマックとブレイディがマックの進学による引越しで喧嘩別れしそうになって、マックが半ばヤケクソで大きな波に挑んだ結果映画に迷い込む。その中で出会った登場人物であるサーファーとライダーは制作当時の価値観で生きているから特にマックには「女の子」のあり方が古く感じる。「女の子にできないことはないのよ」マックが言い続けたこれがレイラの本心を引き出すところがお気に入り。
もう1つマックが言っていたのが「自分のことは自分で決めてよい」という言葉。
最終的には自分の言っていたことに自分で気付いて、自分が好きな家とサーフィンとおじいちゃん、そしてブレイディのいる今の場所に残ることを選んだ。
マックは映画の中で「女の子」の殻を破っただけじゃなくて、現実ので「良い学校に行くことだけがよい将来を築く」という自分の中の先入観も乗り越えた。
最後に大きな波を乗りこなしたマックが全てを象徴しているんだなと思う。

マックが大好きで少しアホっぽいけど自分の感情に真っ直ぐなブレイディ、真面目で人の為に行動するマック。
映画の中に迷い込んだ場面では特に古い価値観での「男女」とマックとブレイディは色んな点が逆になっている。うぇ〜な顔をするマックが多かったのが印象的笑。

最初は波に乗れないと思って助けに行ったブレイディだけど、最後は信じて見守っていた。お互いが一緒に過ごして話して乗り越えたから信頼できたのだろうし、ブレイディの信頼があるからこそマックも波を乗りこなせた。何かを乗り越える時に、大切な人の信頼は大きな力になる。
Mako

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