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19番目の妻のsumiccoのレビュー・感想・評価

19番目の妻(2010年製作の映画)
3.5
モルモン教ではなくて、
モルモン教分派の FLDS という宗教のお話。

モルモン教自体も
昔は一夫多妻制だったんですけどね。
1890年には
厳格な一夫一婦制にシフトチェンジ完了。

FLDS はそのときに枝分かれし、
なんと現在も一夫多妻制を守って?おります。
そして
近年も未成年者との結婚で
逮捕者バンバン出してます(笑)


この映画は
そんな FLDS で多妻に囲まれた男が銃殺され、
19番目の妻が容疑者として逮捕されてからの
信者たちを描くフィクション。

ただし、
作中に出てくる本は本物です。
アン・イライザも実在していました。


映画としては
大しておもしろくないです。
おそらくクオリティも大して高くは…(笑)

ただ、
日本人のグローバル化の二大障壁、
"言語" ともう一つは
間違いなく "宗教観" だと思っているので。

日本人の90%に
「はあ?!」って言われそうなラストの一部を
さらっと描いちゃうこういう映画、
付加価値をめっちゃつけたい。


誰でも未知のものは怖いです。
そして
怖いものは排除したいのが自然。

けれども、それってようは
その未知のものについて
知識がつけばつくほど
怖い気持ちは薄れていくんでしょうし、
怖さが減るにつれて
排除の前のワンクッションが生まれるってことなんでしょうから。

あたしはこういう
珍しい題材に焦点を当てた映画が
観る人に与える豊かさの可能性、
結構信じるタイプです(笑)
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