このレビューはネタバレを含みます
古いフィルムがシェイクスピア劇ととても合っていて、画像の荒ささえ意図したように見える傑作。
たぶんこれが初めて理解したシェイクスピアだと思うが、デンゼルワシントンという異質な俳優を、違和感なく存在させる殿という役職、いまや絶対そんな訳は演じないだろうキアヌリーブスにぐいぐい押されて見入る映画だ。
若き日のケイトベッキンセールも本当に少女でかわいらしい。
これだけシェイクスピアを不自然なく現代に見せるケネスブラナーの手腕も見事である。
が、欲をいえば、やはりハラハラはしない。ライトタッチで見せることにしたのだろうと思うけれど(もともと喜劇だし)もっとシリアスにあってもよかったのではないだろうか?