RyoIkeda

彼女と彼女の猫 -Their standing points-のRyoIkedaのレビュー・感想・評価

3.0

新海誠による自主制作アニメーション短篇。

都会で1人暮らしをする「彼女」と、拾われた彼女の「猫」=通称"僕"の物語。
猫である"僕"の視点のもと、「彼女」と過ごした1年を詩的な語りとモノクロ映像で描き切っていく。
("僕"の声は監督本人)

終始モノトーン仕様なのは、動物視点だからなのか。
それでいて、猫視点ではあり得ないカットもあったので、たぶんそう単純ではない。
しかし、モノクロだからこそ映えるものも。

湯を沸かすガスの火。
点灯される室内灯。
降り頻る雪の一つひとつに、新海誠ならではの映像表現の片鱗が垣間見える。

まさに原点。
ここから新海アニメの挑戦が始まる。
RyoIkeda

RyoIkeda