わぴこ

WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常のわぴこのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

「セーラー服と機関銃」や「青春グラフィティ」などアイドル映画は多くあるが、それで言えばこれは完全に伊藤英明のアイドル映画だと思う。伊藤英明が魅力的すぎる。「山の男」すぎる。顔、体格、言動のすべてが「山の男」を体現していて素晴らしすぎる。伊藤英明の映画すぎ。
走る軽トラに向かってやや離れた民家からダーーーッと走ってきて荷台に飛び乗るシーンが1カットで映されていて、それがめちゃめちゃかっこいい。そこそこの距離を走ってこれるフィジカルの強さ、わざわざトラックを停めない、荷台に乗って移動することが普通の「山の男」仕草、普段このように暮らしてるんだなという実感がこもっている。走ってくるときに首にかけたタオルが落ちないように咥えるのも良かった。
めちゃくちゃ男社会だし閉鎖的ないわゆるムラなので自分がそこに住みたいとは思わないが、フィクションの中でそこに迎えられる擬似体験をしたい、みたいな気持ちがあるなあ、ということに気づかざるを得ない。祭りに関する話し合いのときに余所者の主人公は机に向かって座ることもできず、お茶も出されていなかったのが細かいけどわかりやすい描写だな〜と思った。実際はお茶くらいは出しそうだけど。
林業に携わる人間は自分が植えた木を切ることができない、というところがとても興味深かった。こういう、自分が起こしたことの結果を自分で得ることができない、遠い未来に向けての仕事なり活動なりっていくつかあるのだろうけどフェミニズムも同じだな〜と思ってなんか感慨深いものがあった。
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