大好きな『不思議惑星キン・ザ・ザ』のゲオルギー・ダネリア監督作。
『私はモスクワを歩く』と『秋のマラソン』も見ましたが、この監督はそれぞれ作風が違いますね。
舞台は19世紀末のグルジアの小さな町。
医学を修めた主人公・ベンジャミンが故郷で医者をやるが、評判は今ひとつ。
姉のソフィコは、そんなベンジャミンを裕福な町医者レヴァンの娘マリアと結婚させようと仕掛ける。
レヴァンもベンジャミンを大歓迎するが、マリアはどうやら結婚に乗り気じゃなさそう。
二人は結ばれるのか・・・
ベンジャミン、子沢山のソフィコの夫、やる気のない神父、キン・ザ・ザのちっちゃいおっちゃん役のエフゲニー・レオーノフやらと、出てくるおっちゃん達はみな昼から飲んだくれて歌って踊ってます。(笑)
これまで見た3作と比べると面白いとは言い難いですが、酒場で飲んだくれて歌って踊る的な文化は日本にほぼないですが、いいなぁと思ったり。ここは、神父も医者もテキトーすぎて暮らしたくない村ですが。笑
見どころは、飲んだくれおっちゃん達が歌う歌のハモりの美しさ。
王様(閣下)がいい感じで絡む展開。
後半〜ラスト("死"がテーマ)の沁み入る感じ。
あたりでしょうか。
原題『Не горюй!(嘆くな!/悲しむな!)』の通り、人生色々あるけど嘆かずに進もうぜ的な力は感じました。