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とらわれて夏のmomongamonのレビュー・感想・評価

とらわれて夏(2013年製作の映画)
3.7
Amazon primeにて鑑賞。

ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリンの直接のラブシーンはなかったけど、それが逆にすごく官能的だった。

「愛を読む人」でもそうだったけど、ケイトウィンスレットはこうゆう何かを抱えながら生きる女性を演じるのが上手いな。何かを抱えてる女性が醸し出す色気・中年で少しくたびれているんだけど美人で色気のある感じ。

アデルがフランクを脱獄囚と知りながらもぽかんと心に空いたものを埋めてくれて愛してしまうんだけど迷いもある感じとか。

息子も100%賛成ではないにしろ、彼が悪い人ではないこと、母を思う気持ちなどからカナダへ逃げることを肯定しようとしている感じとか。
演じる俳優さんの演技もさることながら、演出のセンスもすごい。パイ作りのシーンなんかは本当に魅入ってしまった。

あとフランクが殺人犯になってしまった理由が悲しい。

最後の最後、そんな辛いものを抱えた2人が結ばれて本当に良かった。


とらわれて夏って「心を執われる」って意味と「人質として囚われる」意味をかけたものなんだろう。
原題はlabor day「労働者の日」だった。
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