なちゅん

レイルウェイ 運命の旅路のなちゅんのレビュー・感想・評価

レイルウェイ 運命の旅路(2013年製作の映画)
4.4
今の日本人が見るべき映画。
邦画では絶対に作れなかったものだと思うし、この映画にもっと日本人目線のエピソードが織り込まれていたら、ここまで痛切な作品にはならなかったと思う。ここに日本人目線の描写を入れるべきだなんて、この映画に何を見たのかと思う。

日本人は戦争を「悲劇」と言いすぎる。
どうも、被害者面をしすぎる。
確かに被害は受けた。私の祖父は2人とも戦争の痛みを知っていた。それでも、なお、日本は圧倒的に加害者でもあったことをちゃんと学び知らないといけないと思う。

実話なのだ、これは。
実際に憲兵隊が、日本軍が、捕虜であるイギリス兵にしたことなのだ。お話じゃない。虚飾しているのでもない。イギリス映画だから、なんて思うなら、邦画の戦争映画だってそうだ。
実話なのだ。日本で語られる空襲と同じ重みを持った事実。史実。

何も知識なくカンチャナブリに行った11年前の高校生の自分を恥じる。
なちゅん

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