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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

5.0
テルモピュライの戦いで殲滅した300人のスパルタ兵の魂を受け継いだギリシャ連合軍率いる将軍テミストクレス(サリヴァン・ステイプルトン)は、なおも侵略の手を止めないアルテミス(エヴァ・グリーン)率いるペルシャ帝国海軍に立ち向かう。
荒れ狂う海で対峙する両軍。事態はペルシャ戦争最大の海戦へと向かっていく……。
100万の兵を率いるペルシャ軍にたった300人で立ち向かったスパルタ王の戦いを描いた「300<スリーハンドレッド>」の続編。フランク・ミラーのグラフィック・ノベル『Xerxes』をもとに、ペルシャ軍とギリシャ集結を目論む将軍テミストクレスとの大海戦を、実写とCGを融合させて描く。

前作の激しい白兵戦に加えて、地の利を生かした海戦も見応えがあるし、クセルクセスがいかに神王になったか、ペルシアとギリシャの因縁も明らかになるし、ギリシャを一つにまとめて自由を守るために奮闘するテミストクレスが主人公なだけに前作より民主主義のために戦おうというメッセージ性も強まっています。
エヴァ・グリーン演じるペルシア海軍指揮官アルテミシアは、幼い頃に両親をギリシャ兵に殺された恨みを晴らすために敵であるテミストクレスを誘惑することも厭わないし、影でクセルクセスを操ってペルシアによる世界征服を企む野心家で勝利するために手段を選ばない極悪な悪女ではあるが、血まみれで戦場を無双するぎらついた戦闘悪女の魅力が突き抜けていて、面白かったです。
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