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ほとりの朔子のMSTYのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
5.0
8月下旬から9月頭までの高校生までの学生の夏休みの終わりに当たる期間に浪人生の朔子のまわりで起きた出来事を、淡々と、しかしみずみずしく描いています。

映画の中では、著しく大きな事件は起こりません。その代わりに、小さな「事件」(単なる「出来事」かもしれない)は頻発します。この映画はバカンス映画なのですが、バカンスというのは非日常的なものです。一方で、この映画の中では日常的なるものも多く見出すことができます。日常/非日常の境界が曖昧になるような時間/空間での出来事をうまく描き出しているという点に、個人的には非常に惹かれました。
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