まぁ郎

鉄くず拾いの物語のまぁ郎のレビュー・感想・評価

鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)
3.5
『ノー・マンズ・ランド』で一躍その名を上げたダニス・タノヴィッチ

そんな彼の新作は、彼の母国ボスニア・ヘルツェゴビナに住む貧しいロマ民族の女性が実際に体験した出来事をドキュメンタリー風に撮った作品だ

当事者たちが演じているだけあって、かなりのリアリティーがある

保険証を持ち合わせていないがために莫大な手術費用が払えず、手術も受けられないセナダ
そんな愛する妻セナダのために夫ナジフが出した答えとは?

車を解体し、その鉄くずを換金することで生計を立てているナジフ
貧困を極めた生活
「神はどうして貧しい者に厳しいのか?」平等で無いことを嘆いたこの台詞が深く刺さった

ボスニア・ヘルツェゴビナが国として貧しく、まだまだ発展途上国であることは分かっていたが、ここまで厳しい生活を強いられる民族がいるのかと衝撃を受けたのもまた事実

監督は、実際に起こったこの問題を世間に提議するためにこの作品を撮ったようだ
一刻も早く、この状況が改善されることを期待したい

そんな中、唯一の希望は高速道路沿いにそびえる工業地帯
ボスニア・ヘルツェゴビナがしっかりと発展の歩みを進めていることを象徴しているシーンとも言えよう
まぁ郎

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